Motojichangの水彩画とエッセイ

水彩画とそれにまつわる話です

f:id:motojichang:20200722115213j:plain

アンデルセン広場

倉敷駅北側にある公園である。

 

倉敷の町は”白壁の町”として有名である。その駅の北側に

何で北欧ムード漂う広場やモニュメントが設置されているのか、疑問に思う人がいるかもしれない。

 

傍にあって当たり前だったものが、無くなると”当たり前”でなくなる場合がある。屋台の横でラーメンを食べている人が居ても当たり前だが、食べている最中に屋台がいなくなると、途端に、道端でラーメンを食べる”おかしな人”になってしまう。

 

アンデルセン広場」も同じで、昔、倉敷駅の北側に「チボリ公園」と言うテーマパークがあった。駅から公園までのペデストリアンデッキから、この北欧ムード漂う広場を見て、その先の「チボリ公園」に誘われた。

 

ところが、「チボリ公園」だけが11年前に取り壊され、「アンデルセン広場」はそのまま残った。そのため、”白壁の町”の駅にムードの合わない広場だけが残ってしまった。

 

しかし、「チボリ公園」の記憶がある我々世代は、この広場に違和感を感じない。

 

 

 

伯備線美袋駅

f:id:motojichang:20200517184919j:plain

一昨年頃だったか、思春期の幼なじみのかわいい物語風のコマーシャルがよく流れていた。

「うちが引っ越すの寂しい?」

「別に!そんなに遠くないし」

「そっか。ブドウでも送るわ」

「送らんでええよ! 取りに行くから!」

そして、マスカットを二人で楽しそうに食べている場面に変わる。

それが、この美袋(みなぎ)駅のベンチだった。

大正時代に建てられたレトロな駅である。

国の有形文化財にも指定されている。